気が狂いそうな日常を保つ事も難しくなり常に自分を終わらせる事が常となりこんな日常はとるに足らなく愛せなく改善も前進も無く前転のたうち回り身体は動かなくなる。心は悲しい程に動かなくなる。居場所は失われていく。自分は自分であるための性格行動過去優しさ振舞い方を丁寧に失っていく様を指さし確認して指も失ってしまった。何も無く、ただいっさいを、失っていく。何も無くとも、確実に何かが失われている。魂と名付けるにはもう少し足りないが、そのようなものを失っている。もう、いいのではないだろうか。乾いた日の海岸に打ち上げられた艶を失った海藻を幻視する。
おわり。
