スポンサードリンク

海が無い話。

窓の外の換気扇からめっちゃおいしそうなにおいとうるさい音がごばごば流れてくる。

 

今日は海に行ってきました。

港を形成するコの字型のコンクリート壁と灯台、灰色の砂浜と枯葉や木くずに混ざった桜の花びら、潮の香りはあまり感じられなかった、肌にはりつく服、すべてを幸せに変える魔法のビール。

海を眺めていると、時間を感じます。

しょっぱい水が止まることなく動き、汚い水色と灰色のしぶきがうろうろうろうろとやかましい。音はあまり聞こえなかったような、聴力が落ちたのでしょうか。記憶と体力もあまりありません。もしもし脳みそ????

海、海…?

眺めるのは好きですが幼いころに溺れて死にかけたので死の象徴にも感じます。しかし海はあまりにもでかすぎて自分の理解、認識、世界の範疇を超えているので現実にあるとは思えません。見ていても現実感が無い。存在しないものを見ているバグが発生して思考が停止し、とりあえず「なんかいい感じのもの」として処理されています。結果としてなんだかいい感じの体験をしたという気がします。

 

海を眺めていい感じの気分になりました。

 

おわり。


スポンサードリンク