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夏が思い出せない話。

道路にやや大きな死骸が落ちていた。

 

つい最近まで一緒にいた夏を思い出せません。

ぼんやりと、なんとなくこんな暑さで、身体から汗が出るくらいの暑さで、空気がやや分厚く感じられた…ような…感覚でした。

脳みそに感覚と記憶の断片はあるのですが、身体がそれを思い出せません。ただ身体に触れているこすれたような寒さがあるだけです。とても同じ時間軸が続いているとは思えません。昨日と今日を区切るものは何ひとつ無く、自分は夏や冬にぶつ切りに存在していました。

時間と言う概念は昔の人が言い出し始めたギャグで、たまたま昔から今まで、自分の周りの人が全員使っているので自分も皆に伝わるギャグとして使っています。

本当は時間や夏や冬は同時に存在していて、自分が見たいもの、見るべきと思っているものを目玉に映しているだけだと思います。

目に見えている景色の何と味気無い事か。まぶたの裏側の方が感情豊かです。

 

夢を見たいです。

 

おわり。


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