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目的の無い話。

食器をたくさん洗ったのでとてもえらい。

 

垂れている蜘蛛の糸を見つけるには地獄にいないといけないんじゃ。自分の中のすごい博士がにこにこ解説しています。だがしかしここは地獄だし神も仏も釈迦もいやしないし蜘蛛の糸に縋って辿り着いた先は蓮の葉の上によく似た地獄だと言う事を自分は知っています。脳内博士本当役に立たない。

 

お月様に長いはしごをかけてとってくる話を昔聞いた記憶があります。今でも記憶に残っているくらいには好きな話です。この現実もそのくらいステキに手が届く場所だったら皆幸せになれます。物理法則よりもつくられた物語の方が好きです。

見えているのに手が届かないのは、自分が見えている幻覚を見ているのか物理法則のせいです。しかし存在しないものが見えているのは小さな救いのような気もします。存在するものが全てあまりにも目を背けたくなるものであるのはよくある事で、だから存在しないけれど心溢れるものが見えるのは精神の正常化に必要な事なのでしょう。

閉じこもって見える場所全てを安らかに救われるものに見たいのに、毎日蜘蛛の糸に外へ引きずり出されて自分が罪人だと言う事を思い出させられ、自分に救われる権利は無いのだろうと察せられます。

 

蜘蛛の糸って意外と丈夫なんじゃ。

 

おわり。


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