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郷愁的な景色に憧れる話。

夕飯食ったのに腹減るのむかつく。

 

線路の上を歩きたいです。左手には眼下に透明な海と白い砂浜を望み、右手には濃淡ぐちゃぐちゃな生い茂った草木に浸食された、そんな景色を2分割する単線の上を歩きたいです。季節は梅雨時の中の珍しい晴れの日、暑さと湿気がじみじみと染み出す日。蝉はいるでしょうか。いるかもしれませんが数は少ないはずです。そんな線路をひたすら歩いて、草木の作る日陰をありがたがりながら歩き続け、線路の終わりには自分の背丈ほどの小さな鳥居と社があって、そこで自分の身体は役目を果たしたと言わんばかりに指先から崩れ落ちて全て土に還ります。

 

三途の川より絶対こっちの方がステキです。

 

おわり。


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