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友人と妹と妹の彼氏との三者面談を眺めてきた話。

キーボードを無限にカチャカチャやっていられる。

 

先日友人S氏と先輩Sさんが我が家に遊びに来ました。

新しい光るPCや光る周辺機器をひたすら自慢して、「光る必要ある?」とか「打鍵音がうるさすぎる」とか「ファンが光ってたら冷却効率悪くね?」とか「マウスパット光るの草」等々のお褒めの言葉をひとしきりいただきました。光ってるほうが格好良いに決まってるのに…。

 

友人S氏は今回、自分の家の近く()にS氏の妹さんが住んでいて、その妹さんが彼氏ができたから紹介するので来てくれとのことで、その経由地として我が家が選ばれたのでした。

そんなわけで自分と先輩Sさんは暇だったので同行することにしました。

 

S妹さんとその彼氏とは喫茶店で待ち合わせているらしく、車でしばらく移動します。

道中S氏は自分とSさんが同行することを妹さんに知らせていないなどとのたまいましたが、まあ席を別々に座ればいいかと結論を出しました。さすがに同じ席に部外者が2匹もいたら気まずいでしょう。自分もそんな間近で野次馬したくない。

S氏は正直今回の面談は超どうでもいいらしく、「妹に彼氏と会ってくれと頼まれたから会いに行くだけ」だそうです。もし自分に妹がいて彼氏に会ってくれと言われたら、その不届き者には蓬莱の珠の枝や仏の御石の鉢とかをフルコンプしてもらってなおかつ割腹したら許してやろうと思うのに。いや許さん。

 

そんなこんなで喫茶店につき、S氏が入ってから少し時間をおいて入店しました。

中は、15人くらいは入れそうな広さのこじんまりとした雰囲気でした。イスやテーブルはアンティークな木目調で揃えられていて、天井からはレトロな電球がたくさん釣り下がっていました。

時に自分は喫茶店などほとんど入ったことがなく、あの少しでも物音を立てたら殺されそうな雰囲気(偏見)や、本や薄型ノートPC(アップル製品)を開いてカタカタしていないと白い目で見られる環境(ド偏見)が苦手で怖くておびえてしまうのですが、今回は「友人と妹と彼氏の三者面談を眺める」と言うはっきりとした目的があったのでわりとすんなり入ることができました。何か目的があれば内容を問わず人は迷いません。

 

S氏の妹さんとその彼氏は先に来ていたようで、すでにS氏と話していました。

店の中は意外にも結構なお客さんがおり、S氏達よりも少し離れた席に案内されてしまいました。これでは向こうの会話もほとんど聞こえません。諦めて男2人でコーヒーをすするしかありませんでした。周りのお客さんは中流階級のマダム見習いみたいな人達が談笑していて、自分らはなんとなく浮いていた気がしないでもなかったです。

ちなみに自分はコーヒーの味は好きなのですがカフェインが合わないのか、飲むと中々体調が悪化します。Sさんもコーヒーが苦手なようで、野次馬しようとした罰が当たったのかなあとおしぼりで鶴を折りながらぼんやり考えておりました。黙々と2人でコーヒーをすすりながら時々向こうの様子をチラチラ伺う、明らかに不審者でした。

悲しみの鶴。コーヒーはおいしかったのでおかわりしました。

 

1時間か2時間かは忘れましたが、S氏達の面談は終了し、自分らの事はすでにばらしていたらしくお会計の時に軽く挨拶しました。妹さんとは面識があったので良かったのですが、もちろん彼氏とは初対面です。自分らはいきなり現れた不審者にもかかわらず彼氏さんはあまり動揺することもなく普通に挨拶してくれました。中身はわかりませんがいい人そうでした。

 

帰りの車内でS氏にどんなだったか聞くと、本当にただ当たり障りのないことを話してきただけだとのことでした。

 

特に修羅場を目撃することもなく、喫茶店の慣れない雰囲気の中男2人でコーヒーをすすってきただけというなんとも悲しい時間を過ごしましたが、この貴重な経験はいつか必ず役に立つと信じましょう。次は相手の話がちゃんと聞こえるよう準備したいと思いました。

 

やはり喫茶店は怖いですね。

 

おわり。


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