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今を生きていない話。

鉄板買いたい。

 

虚ろな日々を過ごし、毎日、今日月曜日だっけとカレンダーと会話しているうちに休みが来て、ああ疲れたねえと床と遊んで、明日なんて来なければいいのにと時間を止める方法を包丁や洗濯紐と一緒に考えます。生きる事しかできない。

根性無しは格好悪いので嫌いです。

 

郷愁、ありもしない郷愁、懐かしさ、妄想のつくりものの2次元の過去にしかない理想の失われた過去、夏、田舎、植物の明度が高い緑と空の恐怖すら感じる底抜けの青、怪物の様な白、憧れ。幼馴染の女の子。何1つこんなにも思い出せるのにただの1つも手に入れられなかった喪失感しか思い出せない。ガワだけが膨れて老いて醜くなっていく。中身は腐り果てて久しい。そんなんでも皆自分を生きている人間だと認識してくれる。

大丈夫。こんなにも大丈夫だ。

気が狂えもせず、自殺もせず、人も殺さず、これを大丈夫な人間と呼ばずして何と言うのだろうか。

穏やかだ。

 

おわり。


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