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たんぽぽを見ていない気がする話。

もみじおろしが食べたくなってにんじん買ってきておろしたらもみじおろしじゃなくてここ10年で1番驚いたしキレた。

 

たんぽぽ…見てない気がします。

信号待ちで車の窓の外をぼんやり眺めていたら、たんぽぽの綿毛と死体が目に入り気が付きました。

小学生の頃は通学路に当たり前のようにぺんぺん咲いていて認識すらしていませんでしたが、今年は、いや去年も、その前も…?黄色い花を記憶に残した記録はありません。菜の花はわさわさしていましたがそうです足元を見る事がほとんどなくなってしまったようです。なんて下らない生き様なのでしょう。

視野はどんどん狭くなっていきます。

見ていなかった事すらわからず、日常に転がるあらゆる幸せを認識できず、不幸だと嘆き続ける哀しく馬鹿にしか見えない人間になっていきます。

 

視力を失くしても自分は夢の中で現実以上の鮮やかな世界を持っているので何も問題はありません。2度と目がさめませんようにと毎日祈ります。

 

おわり。


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