ニートのごとき自由な翼を手に入れて自室で羽ばたきたい。
自分は保育園の頃からかくれんぼが好きでした。
木登りも上手だったので木の上に隠れたり、一か所にじっとせず鬼の居場所を常に把握して鬼の探し終わった場所に隠れたり。
自分が何かの組織のスパイになったような気分でとても格好良いと思っていたのです。
今は現実のスッパイ惨状から隠れて目をそらしています。木の上に逃げたところで警察とのかくれんぼが始まりかねません。屋上へ逃げればはや自殺志願者かとついったーにさらされそうなこの世の中。年を経ることは非情です。年齢を失って手に入れるものがどんどん醜くなっていっている気がしてなりません。
すぐ湿っぽい話になってしまうのでいけません。さわやかポイントを上げていきましょう。
最近の道端は見ていてささやかな幸せを感じます。
名前も知らない草が花を咲かせていて、そいつの名前を調べたりすると少し面白いです。それによくよく見るとみんな綺麗な形をしているのです。そこらの道端に生えている草ですらこんなに綺麗な花を咲かせるのに自分はなぜ醜く地べたを這いずり回っているような精神状態なのだとあかんわさわやかポイントが墜落してしまいます。
今日はラベンダーと藤を観測しました。どちらも紫色ですが、藤の花の方が雨っぽい色合いなので好きです。
いつか自室も花で埋め尽くしたいと時々思いますが、管理が大変なのと、どうせ死んだら棺桶にたくさん入れてもらえるだろうと思うので今は我慢しておきましょう。
綺麗なモノに囲まれたからと言って自分自身も綺麗に染まれるかと言われればそんなことはなく、人と植物は交われず異質が浮き彫りになるだけです。女の子と植物は綺麗に異質な相乗効果を生み出すのですが、男はしょうもない。きのこは腐った木にじめじめ生えているのがお似合いです。
またさわやかがどこかへ行ってしまいそうです。
酒が足りないと男を落とすか自分を落とすかの話題になりがちなので注意をしないといけません。
しかし今日は一昨日のワインの残り4分の1程しか飲んでいないので仕方がありません。
仕方がありませんが今日はこのくらいで休肝日にしておいてやりましょう。
久しぶりにかくれんぼがしたいですね。
おわり。