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挿れると広くなるものなーんだ。

今週のお題「読書の夏」

 

 そう他人の意見や考えを自分に入れると世界が広くなりますがこんばんは、キノセイです。

 

 タイトルは少し漢字変換を間違えてしまったようですね。自分としたことが情けないです。ちなみに「いれる」は「挿れる」に変換できませんでした。わざわざ挿入と入力してから一文字消してれるをくっつけました。タイトルを見て「膣かな?」と思った人は大正解ですが当たりです。

 

 さて。

 そんなわけで読書の秋だろうとかつっこみを入れたくなるお題ですがまあいいでしょう。一年中読書すればいいだけです。

 前にも書いた気がしますが、自分は読書を<他人を自分に入れる行為>だと思っています。えろい意味は抜きです。抜きってあっちの意味じゃないですよはい。本と言うモノは他人が書いたものです。それはもう他人の頭の中を100%しぼった濃縮還元情報です。それ故に自分とは全く異質の考え方が詰まっているのです。世界を広くするにはとても良い媒体です。

 自分は最近久しぶりに太宰治さんの<人間失格>を読み返しました。ページ数が短いけれども、中身が濃すぎるのでとてもコスパに優れた本です。でもこの本を完全に自分の中に入れるとそこそこ危険です。自分まで玉川上水に身投げしてしまうかもしれません。心中してくれる女性がいなさそうなのが何とも悲しいです。

 しかし、人間失格は自分にとって時たま読んで心を落として安定させる、言わば心の安定剤です。適度な不安定さが自分にはちょうどいいのです。

 他人と言う全く理解できぬモノ。酒と煙草と女、モルヒネ…。葉蔵と他の人間は本当に同じ<人間>だったのか。姿形体の構造は同じでも中身はやはり全くの別物だったのだろうか。

 

 この本は読むたびに、<自分と他人>と言うモノがどれだけよくわからないモノかを思い出させてくれます。

 

 とてもお気に入りの一冊です。

 

 それではノシ


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